「TAROの塔」第一話感想
あぁ、やっぱり大森寿美男氏の脚本はイイなぁ、とつくづく思った。
登場人物たちの端々まできっちりとその人なりの人生がある。
万博協会事務総長のNOVAの鈴木さんこと藤川が
岡本太郎を口説きに行くところのくだりが特に好きだ。
「インテリだが掴みどころのない」常人離れしたアバンギャルドの旗手岡本太郎相手に
凡人(といってもエリート官僚)の藤川が「テーマに命をかけています!」と一歩も引かない。
太郎のみならず、人も時代も熱かった。
テーマプロデューサーを引き受けた太郎が
次回から丹下健三や坂崎康造とぶつかり合いながら
そこにどんなエネルギーを生じさせていくのか?とても楽しみだ。
その万博テーマプロデューサー着任に至るお話しの中に差し込まれる幼少期の思い出。
これがまた凄い。
寺島さん演じるかの子は強烈だし、田辺さん扮する一平もまた静かに病んでいる。
かの子と愛人の堀口、そして一平がスキヤキを食する場面、とても良かった。
堀口は、漫画という俗なもので生計を立てている一平を小バカにする事で
かの子に相応しいのは自分なんだと誇示しようとしているのだけど、
実はこの旦那にはどうしてもかなわないことが解っている、というところを
ほんとに上手く成宮くんが演じていた。
そして、対する一平の「所詮は漫画」と卑屈になりながらも
かの子の持つなにもかもを全部ひっくるめて引き受けられるのは自分しかいないという自信と覚悟、
そして芸術に殉じきれない己の悲哀、というものを田辺さんが静かに見せていた。
もちろん、寺島さんのかの子も童女のようなあどけなさと
何かが乗り移ったかのような修羅のような表情、強い目がとても揺らぎなく
見ごたえがあったのは言うまでもない。
そして松尾さんの太郎さん、これはもうお見事!完敗!
いつもたえず何かを感じ、そして生み出しているエネルギーの塊のような人、
それでいてどこか可笑しみや可愛らしさがある。
モノマネではなく、ちゃんとそこに生きてる岡本太郎だった。
あと3回しか見れないのだけが残念。
登場人物たちの端々まできっちりとその人なりの人生がある。
万博協会事務総長のNOVAの鈴木さんこと藤川が
岡本太郎を口説きに行くところのくだりが特に好きだ。
「インテリだが掴みどころのない」常人離れしたアバンギャルドの旗手岡本太郎相手に
凡人(といってもエリート官僚)の藤川が「テーマに命をかけています!」と一歩も引かない。
太郎のみならず、人も時代も熱かった。
テーマプロデューサーを引き受けた太郎が
次回から丹下健三や坂崎康造とぶつかり合いながら
そこにどんなエネルギーを生じさせていくのか?とても楽しみだ。
その万博テーマプロデューサー着任に至るお話しの中に差し込まれる幼少期の思い出。
これがまた凄い。
寺島さん演じるかの子は強烈だし、田辺さん扮する一平もまた静かに病んでいる。
かの子と愛人の堀口、そして一平がスキヤキを食する場面、とても良かった。
堀口は、漫画という俗なもので生計を立てている一平を小バカにする事で
かの子に相応しいのは自分なんだと誇示しようとしているのだけど、
実はこの旦那にはどうしてもかなわないことが解っている、というところを
ほんとに上手く成宮くんが演じていた。
そして、対する一平の「所詮は漫画」と卑屈になりながらも
かの子の持つなにもかもを全部ひっくるめて引き受けられるのは自分しかいないという自信と覚悟、
そして芸術に殉じきれない己の悲哀、というものを田辺さんが静かに見せていた。
もちろん、寺島さんのかの子も童女のようなあどけなさと
何かが乗り移ったかのような修羅のような表情、強い目がとても揺らぎなく
見ごたえがあったのは言うまでもない。
そして松尾さんの太郎さん、これはもうお見事!完敗!
いつもたえず何かを感じ、そして生み出しているエネルギーの塊のような人、
それでいてどこか可笑しみや可愛らしさがある。
モノマネではなく、ちゃんとそこに生きてる岡本太郎だった。
あと3回しか見れないのだけが残念。
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by bisyamonkikkou
| 2011-03-02 03:43
| 誠一くん日記