いのうえ歌舞伎☆號「IZO」 2008/2/11シアターBRAVA!
「『IZO』一回目観劇症候群」なんじゃないかと思う。
観ている間「もう少し、何かが欲しい」そう思えてしまうのは。
このお芝居のまっすぐ真ん中に以蔵がちゃんと据えられていて、
以蔵の哀しい性、それが時代の波と運命に弄ばれて行き着く末路と最後の光明、
それが「IZO」という話しなんだと確かに感じられるのだけど・・・
幕末の土佐、江戸、京都、激動の時代、
以蔵を中心に起こる数々の事件、めまぐるしく変わる場面、セット、
そしてその間に散りばめられる(みつの言葉を借りるなら)
「海に流れない川」のように終わってしまった人々の残して行ったもの、
発せられた台詞、に動かされた自分の気持ちの落とし場所が、見つからない。
沸き上がるいろんな思いを昇華しきれないうちに幕が降りてしまう。
以蔵を「切ない」と思い、あくまで他の登場人物達を
以蔵という人間を浮かび上がらせる要素だと感じられれば
素直に酔えるのかもしれないのだけれど、
脇が、それだけでは片付けられない個々の人生の悲哀を持っている。
しかしそうかと言ってそれを色濃く放つわけでもない。
うまくバランスが(あくまでわたしの中でだけれど)とれないもどかしさがあった。
だけど、幕が降りた後のカーテンコール。
次々に現れるキャストを見たらなぜかものすごく泣けて来てしまった。
以蔵だけじゃない、おみつも武市半平太も田中新兵衛も与一も井上も
みんな自分の人生を精一杯生きた、そう感じられたからだろうか?
しかし、まだまだ満足し切れない、何かわからないけれど、
まだ見逃したものが「IZO」にはあるような気がする。
次回(17日)は挑むような気持ちで観てみたい。
観ている間「もう少し、何かが欲しい」そう思えてしまうのは。
このお芝居のまっすぐ真ん中に以蔵がちゃんと据えられていて、
以蔵の哀しい性、それが時代の波と運命に弄ばれて行き着く末路と最後の光明、
それが「IZO」という話しなんだと確かに感じられるのだけど・・・
幕末の土佐、江戸、京都、激動の時代、
以蔵を中心に起こる数々の事件、めまぐるしく変わる場面、セット、
そしてその間に散りばめられる(みつの言葉を借りるなら)
「海に流れない川」のように終わってしまった人々の残して行ったもの、
発せられた台詞、に動かされた自分の気持ちの落とし場所が、見つからない。
沸き上がるいろんな思いを昇華しきれないうちに幕が降りてしまう。
以蔵を「切ない」と思い、あくまで他の登場人物達を
以蔵という人間を浮かび上がらせる要素だと感じられれば
素直に酔えるのかもしれないのだけれど、
脇が、それだけでは片付けられない個々の人生の悲哀を持っている。
しかしそうかと言ってそれを色濃く放つわけでもない。
うまくバランスが(あくまでわたしの中でだけれど)とれないもどかしさがあった。
だけど、幕が降りた後のカーテンコール。
次々に現れるキャストを見たらなぜかものすごく泣けて来てしまった。
以蔵だけじゃない、おみつも武市半平太も田中新兵衛も与一も井上も
みんな自分の人生を精一杯生きた、そう感じられたからだろうか?
しかし、まだまだ満足し切れない、何かわからないけれど、
まだ見逃したものが「IZO」にはあるような気がする。
次回(17日)は挑むような気持ちで観てみたい。
by bisyamonkikkou
| 2008-02-13 01:08
| 誠一くん日記