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日々愛してやまない「あの人」の事、そして日々のあれこれを徒然なるままに綴ります。
by bisyamonkikkou
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「チャーリーとチョコレート工場」

原作は有名なファンタジー小説らしいが、映画の方はブラックユーモアたっぷり、ただのファンタジーではない、という事は聞いていた。

主人公のチャーリー(両親とそれぞれの祖父母とで7人暮らし超貧乏、だけど超いい子、)が秘密のチョコレート工場への招待券ーゴールデンチケット(全世界で5枚しかない)を手に入れるまでは、ごく普通の寓話映画だった。
しかし、いざチョコレート工場に入るところから「ん?ちょっと違うかも?!」と少し恐くなって来た。
まず、第一にチョコレート工場の主、ウォーリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)がとても変。
出立ちも変だが笑い方も変、顔色も変、髪型も変(←チャーリーも最後にそう言ってたので笑ってしまった)いちいち子供の言葉に本気になる、
「両親」と言えない、過去の事を聞かれるとすぐフラッシュバックしてしまう。
けど、ジョニー・デップが演じているとそんな変なヤツもなかなかチャーミングに見えるのが不思議。
そして工場の中、一見おとぎの国の様だがやっぱりどこか肌寒いものを感じる。
案の定、チャーリー以外の子憎たらしい「お子さん達」はこの工場の中で一人ずつ成敗されていく。
(子憎たらしい「お子さん達」は現代社会の歪みの象徴のような存在)
その成敗のされ方にも容赦がなく、その後に全然可愛くないウンパ・ルンパ(工場内で働く小さい人たち、でも顔がみんな一緒ー濃い顔のおじさん)がミュージカルもどきの歌と踊りを繰り広げる、それが可笑しくて恐い。
そして、最後に残ったチャーリーは、ウォンカからチョコレート工場を譲ると言われるが家族を捨ててくる事が条件と言われきっぱりと断る。
家族より大事なものはない、と・・・
しかし、そこからチャーリーくんの一家は幸運に恵まれ、段々暮らしも良くなっていき、反対にウォンカの工場には翳りが見え始める。
ここで終わると昔、こどもの頃よく聞いたり見たりしたお伽話しとラストは一緒になるのだけど、この映画には大人の為のおまけがあった。

ウォンカはもう一度、チャーリーに会いに来る。
幼い時に厳格な歯科医の父に「チョコレート屋」になる事を反対され勘当されてからウォンカは自分の中で「父」「家族」というものを断ち切って生きてきた。
ウォンカのフラッシュバックする映像の中で立ち並ぶ家並みに自分の家だけが歯が抜けるがごとく抜け落ちてなくなっている、というのがあった。
それは天才ウォンカに欠け落ちているものに他ならない。
「家族なんていつも自分のしたい事の邪魔をするだけだ。」というウォンカに
「それは心配してるからだよ。」とスルリと言うチャーリー。
そしてチャーリーと一緒に父に会いに行くウォンカ。
荒れ果てた地にポツンと建っている生家。
そこだけが抜け落ちていたと思っていた家がたった一つで建っていた。

どんな人も一人では立ってはいられない。
チャーリーの傾いた家が倒れずに立っているのはその中に温かい家族があるから。
当たり前の事を大掛かりな映像と皮肉たっぷりのユーモアでむず痒くならずに見せてくれた。

一緒に見た息子に感想を聞くと「まぁ、当分チョコレートは食べん方がええな。」
そんな映画かよっ!ウンパルンパが泣くぞ!!
by bisyamonkikkou | 2005-11-06 22:11 | 映画日記